原価計算は何のために行うのか?

新製品の価格交渉は、どのように行っていますか?

製造業に限らず、新しい商品や製品を販売する時に、お客様に「見積書」を提出して、価格交渉を行っていると思います。製造業の場合、製品が1個当たりいくらで作ることができるか、「積算」を行い、販管費や必要利益を上乗せして、見積書を作成することが多いと思います。

原価の積算は、どのように行っていますか?

「積算」を行うときに、どの企業様でも、必ず「材料費」や「部品代」の積み上げは行っていると思います。材料費や部品代に加えて、作業員の労務費や工場の経費がいくら掛かるのかを積算することも重要です。労務費や経費の積算を安く見積もりすぎてしまうと、受注できても儲からなくなってしまい、高く見積もりすぎてしまうと、受注が取れなくなってしまうこともあります。労務費や経費の積算方法は、企業様によって様々であると思います。作業員の工数を管理している企業様であれば、「見積工数」×「1時間当たりの単価」で積算することができると思います。

積算した通りの原価で、製品を造ることができていますか?

お客様との価格交渉がまとまり、いよいよ新製品の発売です。積算した通りの原価で製品が作られていれば、適正な利益が確保できると思います。ただし、新製品を造り始めると、製造工程に予想していなかった初期不良などが出て、材料のロスが発生したり、加工・組立に予定していた以上の作業時間が掛かってしまうかも知れません。

原価計算の目的は、「積算した通りのコストで製品が作れているかどうか」をチェックし、経営改善に役立てることです!

原価計算を行うことにより、製品ごとに、材料代や部品代がいくら掛かっているのか、加工や組み立てを行うのに何時間掛かっているのかが明らかになります。その結果、積算した原価や、計画した原価よりも、実際に発生した原価が高ければ、その原因を突き止め、経営改善に役立てることができます。

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